福岡都市空間情報行動研究所(FQBIC)

シンポジウムの開催

日本不動産学会公開シンポジウム

2008年6月6日(金)に開催された日本不動産学会公開シンポジウムに、福岡大学都市空間情報行動研究所が協力として参加しました。

シンポジウムの前半では、独立行政法人情報通信研究機構・理事長の宮原秀夫氏と福岡大学都市空間情報行動研究所長の斎藤参郎教授が基調講演を行いました。宮原氏は「知の循環」によって魅力を創出するまち「創造の宮」をコンセプトとした、大阪駅北地区開発の主要プロジェクトである”ナレッジキャピタル構想”について講演し、斎藤教授は、回遊行動研究の事例を紹介しながら、来訪者の来訪価値”都市エクイティ”の、を高める観点からまちづくり、ブランドづくりを行っていくことの重要性について講演しました。

シンポジウムの後半は、広島工業大学の青山吉隆教授の司会のもとで、大阪駅周辺開発に携わる関係者による、パネルディスカッションが行われました。阪急阪神ホールディングス株式会社・角和夫代表取締役社長は、大梅田形成のための地域連携について、また、西日本旅客鉄道株式会社・近藤隆士取締役兼専務執行役員からは、広域集客を意識した「玄関口」としての大阪駅周辺地区開発など、その取り組みの紹介がありました。また、三菱地所株式会社・長島俊夫代表取締役専務執行役員は、官民協調のエリアマネジメントについて、東京・丸の内での経験をもとに大阪駅北地区でのキーコンセプトについて述べました。大阪、関西といった、より広域の視点から、大阪市計画調整局・北村英和局長が、大阪市全体のブランド価値向上のためのシティプロモーションについて論じ、関西経済連合会・奥田真弥専務理事は関西経済の連携・交流拠点となるべき大梅田の都市ビジョンについて議論しました。

今回のシンポジウムは、会場一杯の約250名の参加者を集めましたが、パネリストが各々の立場からの大阪駅周辺のまちづくりと今後の大阪の活性化について活発に発言し、参加者も、最後まで席を立つことなく、大きな拍手のなかで、盛会のうちにシンポジウムが終了しました。

日本不動産学会公開シンポジウム 『まちブランドの再構築による都市再生 ~大梅田ブランドの形成を核とした大阪の活性化にむけて~』
主催:社団法人日本不動産学会
後援:国土交通省,独立行政法人都市再生機構,大阪市,社団法人関西経済連合会
協力:福岡大学都市空間情報行動研究所
日時:2008年6月6日(金) 14:00~17:45
場所:大阪市・産業創造館イベントホール(大阪市中央区本町1-4-5)
プログラム
1. 開会挨拶
三橋 博巳((社)日本不動産学会会長・日本大学教授) 
2. 来賓挨拶
平松 邦夫(大阪市長) (※代読 柏木 孝(大阪市副市長)) 
3. 基調講演1
「大阪駅北地区開発プロジェクト -ナレッジキャピタル構想について-」
宮原 秀夫(独立行政法人情報通信研究機構理事長、前大阪大学総長)
4. 基調講演2
「回遊と都市エクイティ」
斎藤 参郎(福岡大学都市空間情報行動研究所長・経済学部長)
5. パネルディスカッション
パネリスト
角 和夫(阪急電鉄株式会社・代表取締役社長)
近藤 隆士(西日本旅客鉄道株式会社・取締役兼専務執行役員)
北村 英和(大阪市計画調整局・局長)
奥田 真弥(関西経済連合会・専務理事)
長島 俊夫(三菱地所株式会社・代表取締役専務執行役員)
斎藤 参郎(福岡大学都市空間情報行動研究所長・経済学部長)
司会
青山 吉隆(広島工業大学教授・京都大学名誉教授、日本不動産学会理事)

ダウンロード

公開シンポジウム抜き刷りを下よりダウンロードできます。

Photograph

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