研究報告
2013年4月4日にWe Love 天文館協議会主催「平成24年度天文館地区消費者回遊行動調査報告会」にてFQBICと福岡大学経済学部産業経済学科社会システム分析コースの学生が研究報告を行いました。
2013年4月4日(木)にWe Love天文館協議会主催「平成24年度天文館地区消費者行動調査報告会」にてFQBICと福岡大学経済学部産業経済学科社会システム分析コースの学生が研究報告を行いました。
研究報告では、天文館シネマパラダイス開業1年で天文館地区にどのような影響があったのかなどをテーマに取り上げました。主な研究成果は以下の通りです。
- 北海道物産展が行われていた山形屋への買物客が多かった。また、マルヤガーデンズの集客が健闘している。
- 2009年と比べると2012年の天文館本通り地区、金生・納屋地区の滞留人口の変動に大きな違いが見られた。
- 北海道物産展が行われていた山形屋には多くの来街者が訪れていたが、山形屋から本通地区への来街者はそれほど多くなかった。
- 天文館パラダイスが開業して天文館シネマパラダイスへ映画を見に行くようになった人の3割は50代以上であった。
- 開業前にFOBICが推計した天文館パラダイスの来場者数は30000人/月であったが、予測結果は大きな乖離があった。来場者を増やすためには、消費者のニーズを把握し的確なコンテンツを用意する必要がある。
- 天文館地区は鹿児島中央駅地区に負けないぐらいの集客力がある。
- 観光地の来訪意向を高める情報提供の内容としては、交通手段よりも観光パンフの方が効果が高かった。
また、2012年に行われた総務省「戦略的情報通信研究開発推進制度」(SCOPE)の「オートGPSとIMES屋内測位による広域観光の動態把握と回遊誘発情報提供システムの開発研究」の研究成果報告も行われました。
多くの取材が訪れ、NHK鹿児島放送局、KKB鹿児島放送、KTS鹿児島テレビ、MBC南日本放送のニュースで放送されました。
日時・場所
- 日時:2013年4月4日(水)10:00~14:00
- 場所:天文館シネマパラダイス(鹿児島市)
プログラム
- 1. 2012年の調査はどのようなサンプルプロフィールになっているか?
- 福岡大学経済学部産業経済学科3年 白山志保
- 2.2012年の天文館地区の流入人口・流出人口・滞留人口は2009年と比べて変化したのか?
- 福岡大学経済学部産業経済学科3年 小田裕介
- 3. 鹿児島都心部来街者の回遊パターンはどうなっているのか?
- 福岡大学都市空間情報行動研究所 岩見昌邦
- 4. 天文館シネマパラダイス開業で消費者のシネコン利用はどう変化したか?
- 福岡大学経済学部産業経済学科3年 大谷優太
- 5. 天文館シネマパラダイスの来館者数予測の検証と今後の対応
- 福岡大学都市空間情報行動研究所 山城興介
- 6. 天文館地区に対する鹿児島中央駅地区の介在機会効果の大きさはどのようなものか?
- 福岡大学経済学部産業経済学科3年 菅彩美
- 7. 鹿児島都心部を訪れる観光客の広域観光行動分析
- 福岡大学経済学部産業経済学科4年 山口大将
- 福岡大学都市空間情報行動研究所 今西衞
- 総括
- 福岡大学都市空間情報行動研究所 斎藤参郎