研究報告
2012年4月7日(日)にWe Love 天文館協議会主催「平成23年度天文館地区消費者回遊行動調査報告会」が開催されました。
2012年4月7日(日)We Love 天文館協議会主催「平成23年度天文館地区消費者回遊行動調査報告会」が開催され、FQBICが昨年実施した第4回鹿児島都心部回遊行動調査の結果にもとづいて、経済学部産業経済学科社会システム分析コースの学生6名が研究報告を行いました。
研究報告では、九州新幹線全線開業によって、天文館地区にどのような変化が見られたかなどをテーマにとりあげました。主な研究成果は以下の通りです。
- 2010年から2011年にかけて店舗の入れ替わりがあり、サービス業から飲食店へのシフトが多く見られた。
- 都心来街者は天文館に足りない店舗として、婦人服、映画、喫茶、飲食を多くあげていること。
- 九州新幹線が全線開業したことで、福岡や熊本への平均出向頻度が増えたものの、鹿児島都心部への出向頻度の減少は見られず、いわゆるストロー効果はみられなかったこと。
- 九州新幹線全線開業後に観光客の比率が5%から15.6%へと3倍に増加したこと。
- 5年間の回遊行動の経年変化をみると、天文館本通りと山形屋を中心とした回遊は依然多いものの、回遊移動者の数が減ってきているのではないか?
We Love 天文館協議会の牧野繁会長は、5月にオープンする天文館シネマパラダイス開設の決定に際しては、都市空間情報行動研究所の研究による映画館への来館者数の予測結果が大きな根拠となったことにふれ、今後も継続して、共同研究を行っていきたいと述べられました。
報告会は、4月7日のMBCのニュースで放送されるなど、多くの取材がありました。
日時・場所
- 日時
- 2012年4月7日(日)10時30分から
- 場所
- 山形屋本館7回第1号社交室
研究報告
- 1. 今回の調査はどのようなプロフィールになっているか?
- 報告者:宮脇良太(福岡大学経済学部産業経済学科4年)
- 2. 鹿児島都心部の入込み来街者数と回遊パターンはどのように変化したか?
- 報告者:今西衞(福岡大学都市空間情報行動研究所)
- 3. 2010年と2011年で天文館地区の店舗はどのように変化したか?
- 報告者:入口剛気(福岡大学経済学部産業経済学科4年)
- 4. 天文館地区来訪者は天文館地区にどのような店舗を望んでいるか?
- 報告者:桑野拓也(福岡大学経済学部産業経済学科4年)
- 5. 九州新幹線全線開業による鹿児島居住者の鹿児島都心部・熊本・福岡への来訪はどのように変化したか?
- 報告者:森俊也(福岡大学経済学部産業経済学科4年)
- 6-1. 観光客は鹿児島都心部でどのような行動をしているか?
- 報告者:畝原宗一郎(福岡大学経済学部産業経済学科3年)
- 6-2. 九州新幹線全線開業によって鹿児島都心部への観光客はどの程度増加したか?
- 報告者:橋本遼(福岡大学経済学部産業経済学科4年)
- 7. これまで5年間で天文館地区の回遊パターンはどのように変化してきたか?
- 報告者:斎藤参郎(福岡大学都市空間情報行動研究所、福岡大学経済学部教授)