福岡都市空間情報行動研究所(FQBIC)

社会活動

斎藤参郎所長が東京大学客員教授に就任しました。

斎藤参郎所長が東京大学客員教授(空間情報科学研究センター(CSIS)所属)に就任しました。任期は、2010年4月1日より、2011年3月31日までです。

消費者の回遊行動研究で知られる福岡大学都市空間情報行動研究所(FQBIC)を、斎藤参郎所長は、その開設以来、精力的に主導してきました。とくに、これまで居住地ベースで消費者行動調査が行われていたのに対し、来街地ベースで、消費者回遊行動調査を継続して実施してきました。福岡市では1996年以来、毎年、回遊行動調査が実施されています。このようなデータを多年度にわたり、体系的に継続して収集している研究所は、世界でも、FQBICのみといえます。

さらに、斎藤所長は、継続して回遊行動調査を実施してきたばかりではなく、来街地ベース調査につきものであった、Choice-basedバイアスを取り除く方法を開発し、世界で初めて、来街地ベースでの回遊行動調査の理論的基礎付けを行いました。それは、特許として登録されるとともに、日本の玄関である東京・丸の内地区の回遊行動調査の実施にもつながりました。

東京大学空間情報科学研究センター(CSIS)は、地理空間情報活用推進基本法の成立を受けて、全省庁で取り組んでいるg空間プロジェクトの推進拠点として、日本のGIS研究の中心的役割を果たしている研究所です。

CSISは、静止した空間事物のGIS表現を主な研究対象としていますが、その設立当初より、人の動きや人の行動への情報の影響に関する研究を、注力すべき重要な研究分野として注目していました。その観点から、これまでのFQBICの回遊行動研究に以前から着目しており、今回、共同研究を視野にいれて、斎藤参郎所長が客員教授に就任することになったものです。