表彰
山口類氏が斎藤参郎所長と共著論文『ベイジアンネットによる店舗間回遊行動の確率的推論』(2007)で地域学会賞奨励賞を受賞しました。
山口類氏(東京大学医科学研究所特任講師)が斎藤参郎所長と共著論文『ベイジアンネットによる店舗間回遊行動の確率的推論』(2007)『地域学研究』第37巻第3号で地域学会賞奨励賞(奨励第35号)を受賞しました。
同賞は、日本地域学会が若手の優秀な研究者に授与する賞です。受賞論文は、山口氏が、九州大学大学院数理学研究院COE研究員のときに、FQBICとの共同研究をおこなったものを論文にしたものです。
消費者の都心部内での渡り歩き行動である回遊行動の履歴データは、行先、目的、支出額の3つの組が、渡り歩きにしたがって、どのように変化したかを生起順に記録したものですが、3つの変数が、同時に変化することに加えて、これらに影響を与える要因には、天気や同伴者の数、買物の種類、消費者の選好や動機など、無数ともいえる要因があり、これらの複雑な変数を同時に扱う方法はこれまであまり知られていませんでした。本論文は、回遊行動履歴データに、はじめてベイジアンネットを適用し、その有効性を示した論文です。